京福バスとえち鉄で福井直感旅〜パートⅤ
三国港駅前のバス停を出発した京福バスは日本海を眺めながら、坂を上がっていく。旅館やホテルから東尋坊に近づくにつれて松林が増え、別荘地に造られた土地を進んでいく。
バブル期に造られたのだろうが、別荘も点々と見かけることが出来た。
そして、
「ピンポンパンポーン、次は東尋坊、東尋坊です。お降りの方は降車ボタンでお知らせください」
とアナウンスが流れるともうすぐ東尋坊である。
東尋坊のバス停は、お土産屋さんの目の前にあった。
帰りのダイヤを確認すると、三国港駅方面は、午後4時半まで30分間隔での運行なので、時間にはまだまだ余裕がある。
お店屋さんが軒を連ねる石畳を歩くこと約5分。
いよいよ東尋坊に到着した。
遠くから見えるのは雄島で、周囲2キロの越前海岸で一番大きい島で、昔から「神の島」といわれている。
私が立っているところから日本海までの高さは、ビルの8階から9階分(約25m)の高さがある。
観光遊覧船も走っていて、良いお天気だけあってたくさんの人が列が出来ていた。
一歩下に降りて座り、目を閉じて瞑想を試みた。
何が出てくるのかな。
優しい太陽の光の暖かさと日本海のサー、サーと言った優しい音。(私は、冬の時期だけにザバーン、ザバーンとの荒海かと思っていた)
ここでノートに書いていたのをそのまま上げると、
・心が浄化される。
・崖の形も芸術品。
・地球の贈り物。
・時間の許す限り見ていきたい。
・東尋坊を見るだけで人間は変わるんだな。
と残していた。そして、体幹チューニングの腹圧調整にも挑戦して気分も軽くなった。
ここで、気になったのは自殺のスポットってどこなんだろうか。と思って、西側に向かうことにした。2、3分歩いて、言われているらしいスポットを見つけた。
近くを見渡すと、電話ボックスがあり、中を覗くと聖書と自殺を防ぐためのメッセージの張り紙、警察からのお知らせ、更にタバコや10円玉があった。
実際にたたずんで見る。
いるにつれ、何か寂しさとかネガティブさが込み上げてくる。
そして、太陽もあんまり入ってこないし、妙な寒気がした。
私は、あんまり長くいるとちょっとマズいなぁと感じて撤収することにした。
そして、再び明るい東尋坊に戻ったのであった。少しお茶を飲んでリラックスして元来た道を帰ることに、約1時間、東尋坊を見て回って日本海の荒波が作った芸術は偉大で、イメージしたのと変わったなぁと感じながら、バスを待つことにした。
東尋坊からは「三国港駅経由三国駅行き」と「雄島、松島水族館経由芦原温泉行き」に分かれていた。
次のバスは後者の後にやってきた。後ろから整理券を持ってそそくさと乗車し、元の道を帰っていった。
そして、午後4時3分、三国港駅前に到着。
慌てて、午後4時9分発の福井行きに乗り込んだ。
ここでタブレットを取り出して、えち鉄の時刻表とにらめっこすると、鷲塚針原駅には、午後4時39分に到着して、フェニックス田原町ライン(次のパートⅥで触れますが)、越前武生行きが午後4時49分ってことは、やった乗ることが出来るじゃん、ラッキー!
私はぐったりから一転、テンションが回復した状態で鷲塚針原駅に向かうのであった。
次回、パートⅥに続く・・・・・。