金指と井伊家
金指の中心地から歩いて約30分、とある神社にたどり着く。
↑蜂前神社の境内。
ここは、鉢前神社と言い、この辺りは今川家の家臣・井伊家の領地だった。
蜂前神社一帯はかつて刑部郷と言い、奈良時代から続く地名で井伊直盛の代に無実の罪(今川義元に対する謀反)で直満・直義が殺害され、後に直親(なおちか)になる亀之丞は信州に身を隠し、直盛の娘は出家する。
直親は1555年に蜂前神社のある場所に戻り、桶狭間の戦いで今川義元と一緒に戦死した直盛の跡を継ぐもすぐ謀反の疑いで殺されてしまう。
そして、ここには女性として井伊家を継いだ井伊尚虎が蜂前神社のエリアに対して今川氏真が命じた徳政令(賃借関係の破棄)を2年間押しとどめた経過が解る古文書が保管されているという。
更に井伊直親の墓が蜂前神社の来る前に渡った川沿いにあるとのことなので向かってみると、
↑井伊直親のお墓。
このお墓は1851年、井伊直弼が立ち寄った際に灯籠1対を寄進した。
波乱万丈だった井伊直親の人生を想いを馳せながら、波乱万丈の人生が金指の町があるんだなと感じた。
時計を見ると午後4時半を過ぎていた。
再び、金指駅に戻るため歩くことにした。